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変わりゆく福岡空港 -滑走路2本化への道

福岡空港に足を運んでいる方ならお気づきだと思いますが、福岡空港絶賛工事中でございます。工事中なのはかなり前からなんですけどね。制限エリア内の1番ゲートから4番ゲートあたりは工事が一段落してかなり綺麗になっています。あの有名な一蘭のラーメンも食べられますね♪

 

「一体、いつまで続くのこの工事?」そう思い始めてから約半年…この福岡空港の工事を少し掘り下げて見てみようと思います。

 

 

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▼制限エリア内の通路(2017年3月撮影)

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福岡空港の概要-どんな空港?

福岡空港といえばこんなイメージでしょうか?

  • 日本一便利な都市部にある空港。ビジネス街の博多、繁華街の天神まで地下鉄で10分程度と便利極まりない!
  • 横風着陸が何故か多い
  • 着陸時に都心部を通るので不安
  • 空港が閉まるのが早いので、羽田や関西方面からの最終便が早い・・・

上記は私のイメージです。当たらずとも遠からずといった感じで、特に利便性については国土交通省の資料を見ても評価が高いようです。また調べてみると以下のような事実もあります。

  • 年間17.1万回という、国内で3番目の発着回数(東京便は1時間に5便も・・・)
  • 滑走路は16/34の1本のみ
  • 国内線・国際線の旅客用途以外に航空自衛隊春日基地、海保が利用

wikipediaより)

 

という中々の激務っぷり。もし私が空港だったらこんなブラックな職場はすぐに退職したいです_:(´ཀ`」 ∠):

この激務をたった一本の滑走路でこなしています。国内で第1位、第2位の空港は滑走路が4本だったり2本で運用しています。羽田空港は4本持っており、同時離発着が可能な平行滑走路(オープンパラレル)と横風用に"ほぼ"並行な2本の滑走路です。

滑走路の運用については別記事に譲りますが、仮に同時発着が出来ないクロースパラレルの滑走路でも運用効率は飛躍的に向上します。

滑走路で着陸中の航空機がいたとします。一本の滑走路では離陸機は滑走路の外で待機してなければいけません。でも2本のクロースパラレルの滑走路だと、離陸に向けて滑走路に進入し待機することができます。着陸機が滑走路に降りて減速が確認できれば離陸できることになります。

もちろん平行滑走路に十分な間隔があるオープンパラレルならば独立して運用可能なのでさらに運用効率は高くなります。

 

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さて、超激務っぷりの福岡空港ですがクロースパラレルの平行滑走路を設置し、運用効率を上げ年間の発着数をさらに増加させる計画があります。

 

どうやって平行滑走路化するのか

 

上記のように大変激務っぷりの福岡空港が長らく1本の滑走路なのは理由があります。いたってシンプル、場所が無さすぎる…

ステップは大きく分けて2段階です。

 

ステップ1

誘導路の複線化による効率向上

引用:福岡空港国内線ターミナル再編事業について(PDF)

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 プッシュバックしている航空機があっても、その航空機をスルーしてスポットに到着できる等の効果があるそうです。確かにプッシュバック(出発時のトーイングカーによる押し出し)の際は時間がかかりますもんね。

 工事としては、ターミナル全体を西側に押し出してスペースを確保するもの。現状S字クランクのようになっている第一~第三ターミナルを一直線にすることで駐機場全体を西側にオフセット、空いたスペースに誘導路を敷設するということです。

 せっかく滑走路を2本にしても航空機がスポット周辺で混み合ってしまっては処理容量を有効に使えません。ですので、この複線化は滑走路増強に対しても効果がある行為時になると思います。

 ちなみに滑走路処理容量ですが、”原則の”処理容量(発着回数)です。前述したとおり、現状は17万回/年。超えてしまっています。原則の容量を超える運用が出来ている現状の努力には頭が下がります。。。

 

ステップ2

滑走路増設による発着枠の増加

 

以上流れで進めるようです。ステップ1は誘導路の混雑を解消することで、1本の滑走路をとにかく効率的に運用します。1本の滑走路ですから「休んでる」時間はありません。とにかくしゃぶり尽くすようです╰(*´︶`*)╯

…なんかほんとブラックですね(笑)

ただ、既に滑走路1本でスムーズに運用できる発着回数(約16万回)を超えていますので、根本的な解決策にはつながりません。

そこでステップ2の滑走路増設です。このメリットは前述の通り。

 

どうやって滑走路を2本化する?

 完成した暁には下図のような感じになるそうです。

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出典:福岡空港プロジェクトより

どうやらスペースの拡大は見込んでいないようで、国際線ターミナル側の誘導路を滑走路化するように見えます。

 

今後の計画は?

 新国内線ターミナルの完成が、2019年3月頃だそうです。かなり長い期間工事しているようですですね。

また、並行滑走路の完成は2025年を目指しているそうです。

 

まとめ

 個人的にはこの工事、賛成です。今もたまに福岡空港に行くのですが、やっぱり便利なんです。日本一便利な空港の称号は今後も変わらないと思うんですよね。そんな空港がますます便利に、色んな人が使えるようになるのは大賛成です。

 離発着枠増加を狙って、新しく海側に空港を作る案が浮上していましたが、現状の空港を拡大する案になってホッとしてます。工事にはかなりの時間を要すると思いますが移り変わる福岡空港を写真を撮るなどして見守っていこうと思います。

 

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